お風呂の効果
ヤマザキマリさんの本を読んでいる。ほぼほぼ読了。
最後の方の章で、ローマ帝国がなぜあちこちに大衆浴場を作っていたのかの下りがある。
時はじり貧で、ローマ帝国がさらなる領地拡大を行っていた時代。
「戦争か風呂か」を皇帝が考えて、そりゃフロでしょって皇帝が判断をしたのだろうと。
お金や効率というパワフルな価値観に対抗できる、逆の価値観が必要だと
当時の賢明な皇帝は考えた(多分)。
お風呂は、皆が裸になって、ほっと一息できる至福の時間。
現代の働き方改革(休み方改革)にも通じる考え方。
まぁ、確かにそれはあるな、と思う反面、
テルマエ・ロマエにも表現されていたように戦争でケガをした人を癒すため、
あくまでも戦争を中心に考えた可能性もあるな、湯治じゃないかと個人的には想像中。
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時代や場所によって、不幸にも戦争や貧乏に追われて大変な思いをする人々がいる。
お金や戦争から遠いところにいたいと考えるのは誰しも思いそうだけど、
そう考えずに自分だけが、自分のいる組織だけが力を持ち、
他人を操りたい・貪りたい・お金で買える幸せを享受したいと考えるのも想像はたやすい。
各国のいわゆる偉い人たち、特に仲たがいをしている国や嫌われている国の人たちが
会議なんかじゃなく、お風呂に一緒に入り、裸一貫一人の人間として
「いい気分ですな~」とか話すような世界だったらいいのにな。
サミットなんかで首脳が集まったときに、実施したらいいのにな。
(要人警護が大変になるか。丸腰やし)
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